グリーンランド

 Kangerlussuaqは以前は米空軍基地がありましたが、現在では米軍は撤退し、残された大きな空港設備を利用して、 島外と島内各地を結ぶグリーンランドの玄関口として重要な位置にあります。空港以外の米軍施設も今では民間利用され、 事務所やプール、カフェなどとして利用されています。また、ホテルやミュージアムもあり、空港やそれらの施設で働く人 が集まって1つの町を形成しています。
 日本からグリーンランドに行く場合、一般的にはKangerlussuaqに入ると思います。ここにもさまざまなエクスカーション があり、十分グリーンランドを体感することができますが、時間に余裕があればここを基点として他の町にも行ってみると よいと思います。

Kangerlussuaqの空港

 コペンハーゲンからのスカンジナビア航空291便でKangerlussuaqに到着したところです。
 時刻は11時過ぎ、もうお昼だというのに太陽は地平線あたりをさまよっているらしく姿を見せず、 周囲を山や丘に囲まれているせいもあって晴れているのにまだ薄暗いです。
 到着時の気温は-21℃。機内からタラップに降り立つと刺すような空気が体を覆い、グリーンランドに 来たんだなあという実感が湧きました。

ホテルのロビーの外にあった標識

 Hotel Kangerlussuaqは空港ビルと同じ建物にあります。写真はホテルのロビーから、 外に立っていた標識を撮ったものです。しっかりTokyo10時間5分と書かれた文字も見え、 何か親しみがでてしまいました。

ホテルの部屋

 ホテルの部屋の中です。思ったより広めで窓からは滑走路が一望でき、夜には部屋を暗く するとオーロラまで眺めることができました。もちろんオーロラは外のより暗いところに行ったほうが よく見えますが。
 部屋の中はすごく乾燥していて洗濯物は一晩干しておけばカラカラになりますが、唇やのどもカラカラに なりますので、私たちはコップに水を入れて枕元に置いて寝てました。 ちなみにグリーンランドの水は飲んでも問題ありません。

ホテル外観

 滑走路側から見たHotel Kangerlussuaqです。ホテルの玄関は反対側になります。
 ご覧の通り一見簡素な建物で言われなければホテルと思えない感じですが、中は案外快適です。 私たちはこの2階に滞在していました。

スーパーマーケット

 空港ビルの玄関先から道路を挟んで向かい側にあるスーパーです。このスーパーは食品は もちろん日用品や衣類までいろんなものが売っていました。特に食品はトナカイやアザラシ、クジラなどの肉や その加工食品が売られていてちょっと一見の価値があります。

空港付近の住宅

 空港ビルの周辺にはここで暮らす人の住宅もありました。住宅は他にも旧米軍施設側など いくつかの地区にあります。私が訪れた当時はご覧のようにこのあたりも少し寂しい感じ ですが、その後、宿泊施設やお店も増えて多少賑やかになったようです。

郵便局

 空港ビル付近にあった郵便局です。私たちはここで記念切手を買い、また自宅宛てにはがきを 出しました。記念切手は立派な台紙に入れられていて、お土産にも最適です。

旧米軍施設側とを結ぶ循環バス

 ホテルから旧米軍施設側へ行くにはこのバスを使うのが便利です。30分おきにほぼ正確に 走っていて、無料なので気軽に利用していました。写真はホテル=空港出入り口前で発車を待つバスです。

氷の家のホテル

 旧米軍施設側Entertainment Centerの裏手では氷の家のホテルを建設中でした。 私たちが行ったときはほぼ完成していて、聞くと1999/1/19オープン予定とのことでした。
 ただ工事が少し遅れ気味だそうで夜遅くまで作業をしているようでした。もっとも建材が氷なので おそらく期間限定で、毎年オープンするかはわかりませんが。

旧米軍施設側

 空港ビルと滑走路を挟んで反対の旧米軍施設側です。写真の背後が空港になります。
 旧米軍施設側にはこの地で働く人たちの住宅や教会、カフェ、ボーリング場、体育館、プール、 カンファレンスセンターなどの各種施設が揃っていて、有料でツーリストでも利用できます。

旧米軍施設側

 旧米軍施設側にはこのような色分けされた同形状の建物がいくつも建っており、 それぞれの建物ごとに各施設の役割が異なっています。色分けされているので覚えやすいですね。 写真の一番手前の赤い建物はEntertainment Centerでカフェやスパ(ジャグジーバス)などがあります。 スパは私が行ったときは故障で休業中でしたが。。その向こうの青い建物はConference Centerです。

旧米軍施設側のホテル?

 Polar bear innという看板が出ていたのでここも宿泊施設なのかな?入り口から入った ところは食堂らしき雰囲気でしたが、私が行ったときは中には入れるものの無人で確認出来ませんでした。
 空港側とを結ぶバスのバス停がこの建物の前にあります。

教会

 旧米軍施設側にあった協会です。ここに住む人たちのためのものです。
 この地に溶け込んだ控えめな外観ながらも、きれいな教会でした。

スポーツ施設

 総合スポーツ施設です。中には体育館、スイミングプール、フィットネスジムなど がありました。
 私たちはジャグジーバスを利用するつもりで水着を用意していきましたが、故障中でしたので 代りにここでプールを利用しました。

スポーツ施設内のプール

 こちらがプールです。利用料は当時1人15Dkrでした。オープンは午後2時からで、 私たちはちょうど2時過ぎに行ったせいか、管理人さんとそのお子さん以外誰もいませんでした。
 子供たちは人懐こく私たちに会うとWhat's your name?とにこやかに声をかけてきたり、 小さな子はもの珍しげにあとをついてきます。もちろんここの子供たちにとっても英語は外国語なので あまり高度な会話はできませんが。。
 壁にはジャコウウシとトナカイの絵が描かれていました。

Kangerlussuaq Museum

 冬期は通常閉鎖しているそうですが、ちょうど予約で見学が入っているのでよかったら 見に行かないかと言われて喜んでついていったミュージアムです。
 外観はこじんまりとしていますが中は以外に広く、米軍基地時代の遺物や写真、模型、SASの歴史などが 展示されていました。

Kangerlussuaq Museum内部

 このミュージアムの建物自体は基地時代(多分軍関係者の)ホテルとして使用 されていたものだそうで、いくつもの部屋が入り組んでいました。ただ、一般的なホテルのイメージ というよりは、関係者が訪れた際の宿泊場所的な感じに思えます。
 各部屋にはガラスのショーケースや壁面に展示物が所狭しと展示されていました。

米空軍基地時代の遺物

 ここの基地はSondrestrom Air Baseと呼ばれていたようです。 SondrestromとはKangerlussuaqの別名で、地図によってはこちらの名前が使われているものもあります。