アスワンからルクソールに向かってナイル川沿いに下って行く途中には、コム・オンボ、エドフ、エスナなど
の古くからの町があり、コム・オンボ神殿、ホルス神殿、クヌム神殿など、プトレマイオス朝からローマ時代に
かけての遺跡が多く見られます。
また川の両岸にはわずかばかりの緑地帯があり、のどかな農作業風景が見れたりもしますが、その外側には
広大な砂漠地帯が続いています。川沿いの幹線道路を走っていると、点在する町々やその周辺で開かれている
青空バザールが見れたりしてなかなか興味深いです。
コム・オンボ神殿
アスワンからルクソールへ向かって46kmほど北上したナイル川東岸沿いにある
プトレマイオス朝時代の神殿です。
この神殿は写真からもわかるように、左右に2つの通路があります。また至聖所も左右にそれぞれ1つづつ
あります。これはこの神殿には、1つの神殿に2組の神々が信奉されていたためとのことです。
コム・オンボ神殿前の土産物店
神殿前にある青空土産物店です。いろんな種類のガラベーヤがたくさん売られていました。
お土産品でなく、実用的なガラベーヤもあったので少し気になりましたが、このときは価格交渉が
面倒くさくなり止めてしまいました。
さとうきび貨車
アスワンからルクソールへ向かう道は、ずっとカイロまで延びる鉄道沿いを走ります。
写真はその途中で見かけたさとうきびを運ぶための貨車だそうです。線路の奥には集落が見えます。
ホルス神殿
コム・オンボからさらに59kmほど北上したエドフという町にある神殿です。
プトレマイオス朝時代に建てられたもので、とても保存状態のよい神殿です。
写真は第1塔門です。人と比較してもかなり大きくて高さがありますね。この門をくぐると中庭があり、
第1列柱室へと続いています。第1列柱室入口横には、ホルス神像が建っています。
ホルス神殿前の土産物店
コム・オンボ神殿同様、こちらの土産物店もさまざまなガラベーヤが売られていました。 この辺りの土産店は何故かガラベーヤが多いですね。こちらはお土産用のガラベーヤが多い感じがしました。 お土産用はきれいな刺繍などが縫いこんであったりして、現地の人が普通に来ているものと少し違いますが それはそれでいい感じです。
エドフの町
エドフの街中です。エドフはさとうきびの集散地として有名で、写真右にもさとうきびの 集積所?らしきものが見えます。ただ、神殿周辺と比べて街中は生活感漂うエジプトの田舎の町といった感じです。
クヌム神殿
エドフからさらに50kmほど北上した、エスナという町にある神殿です。
プトレマイオス朝からローマ帝国の時代にかけて建てられたものです。
現在は写真の列柱室のみが残っているだけですが、その壁面に描かれたレリーフは見事です。
この神殿はエスナの街中にあり、周囲を建物で囲まれていてちょっと異色な雰囲気でした。
また、街の建物よりかなり低位置にあることから、当時は現在よりもだいぶ地盤が低かったこともうかがえます。
クヌム神殿付近の土産物店
ナイル川沿いの道から折れて、この道を100mほど行ったところに、忽然と神殿が現れます。
通り沿いには土産物店が並び、歩いていくと両側から盛んに声が掛けられます。
ここでは、ガラベーヤの他にも置物や飾り物など、いろいろなおみやげが売られていました。
エスナの町
エスナの街中です。町はナイル川西岸沿いに広がっています。河岸にはルクソールと アスワンを結ぶクルーズ船が停泊していました。クルーズ船の瀟洒な雰囲気と、街中の雑然とした雰囲気が 対照的で不思議な感じでした。
青空バザール
ルクソールへ向かう途中で見かけた村のバザールです。
アスワンとルクソール間の道沿いにはたくさんの集落があり、屋外でバザールが開かれているのをいくつか見かけました。
私としてはこういった村にしばらく滞在して、バザールで買い物をして、というのも興味があります。
ナイル川沿いの緑地
アスワンから下流側のナイル川沿いには、両岸にわずかばかりの緑地があり町や村が点在しています。 緑地帯では木が植えられ、農作業をする人たちが見られたりしました。しかしこの緑地帯の外側には広大な 砂漠が広がっています。
コンボイで移動待機中
歴史的な遺跡が多く、緑地ではのどかな農作業風景が見られるエジプトですが、私が訪れた
年は有名な遺跡で観光客を狙ったテロ事件が起きており、町間の車移動の際、砂漠から襲撃されることが
あるとのことでした。
そこで、町間移動する人たちが郊外の指定場所に集まり、警察の護衛付きでコンボイを組んで猛スピード
で移動するという手段がとられていました。