エジプトの首都カイロは、ナイル川下流のデルタ地帯にある大きな街です。
観光スポットとしては、ツタンカーメン王の黄金のマスクや、エジプト全土からの遺跡が展示されて
いる考古学博物館、オスマントルコ様式の壮大なムハマッド・アリ・モスク、
世界遺産に指定されているイスラム地区の数々のイスラム建築モスク、
カイロ発祥の地オールドカイロなどとても多く、じっくり見るには1日では回り切れません。
また近郊のギザには、有名な3大ピラミッド、スフィンクスなどがありこちらも必見です。
できればカイロを基点に2,3泊して、ゆっくり観光したいところです。
エジプト考古学博物館
エジプト全土から出土した遺品が展示されている博物館です。 中にはあの有名なツタンカーメン王の黄金のマスクや、歴代王のミイラなど、必見の遺品が数多く展示されています。 それだけに私が訪れた時は、世界中からの観光客がたくさん訪れて混雑していました。
考古学博物館内部
博物館入口を入った正面のアトリウムの様子です。
広い空間にさまざまな遺品が所狭しと展示されています。
写真中央奥に控える坐像は、アメンヘテプ3世とその王妃ティイです。古代文明好きな人には、
この空間だけでも相当見て回るのに時間がかかることでしょう。
カノポス容器
博物館の膨大な展示品の中でも、私が特に気になったのがカノポス容器です。
カノポス容器とは、王の遺体をミイラに加工する際に摘出した内蔵をカノプス壺に入れ、その壺を収めるために使用した容器です。
写真はツタンカーメン王の秘宝の1つで、アラバスター製のカノプス容器です。中に入っている人型のものがカノプス壺です。
ツタンカーメン王の黄金のマスク
有名なツタンカーメン王の黄金のマスクです。このマスクは博物館2階の1室に
展示されており、常にものすごい人で混雑しています。
黄金のマスク以外にも黄金の内棺や装身具類など目を見張る展示品があり、ここは博物館の中でも
一番の人気スポットです。ただし常に混雑していてじっくり観賞するのは難しいかもしれません。
ちなみにツタンカーメン王のミイラは、ルクソールの王家の谷にある王墓で眠っています。
ツタンカーメン王の黄金の玉座
博物館2階の約半分近くはツタンカーメン王の秘宝が展示されていますが、
これもその1つ王の玉座です。背もたれの部分にはツタンカーメン王とアンケセナメン王妃が描かれています。
このエリアには他にも黄金のベッドや死後の世界の神とされるアヌビス神などなど、とても興味深いものが
展示されていました。
黄金のマスクの展示室内
黄金のマスクや黄金の内棺などが展示されている室内です。
写真のように室内はものすごい人で落着いて鑑賞することは難しいですが、ここは必見の場所です。
ムハマッド・アリ・モスク
ムハマッド・アリが建造したオスマントルコ様式のモスクです。完成したのは
ムハマッド・アリの死後の1857年でした。
モッカタムの丘、シタデル内にあり、2本の高い尖塔がシンボルで、遠くからも見通すことができます。
ムハマッド・アリ・モスク内部
モスク内部はじゅうたんが敷かれていて、またシャンデリアがとても美しく点灯していました。
このときは観光客の他にも、ラマダン明けの休みということで、地元の子供たちで多く賑わっていました。
ちなみに内部は土足厳禁です。
シタデルからの市内の眺め
シタデルは1176年にサラディンが対十字軍の拠点として築いた城塞です。
市東部のモッカタムの丘に位置するため、市街地の眺めがとてもよいところです。
ハーン・ハリーリ -フセイン広場-
ハーン・ハリーリの入口、フセイン広場です。
ハーン・ハリーリ一帯はバザールになっていて、いろいろなものが売っています。
土産物店も多く、常に多くの観光客で賑わっています。また写真のようなカフェも多いので、みやげもの選びに
疲れたらちょっと一休みするにもいいです。
ハーン・ハリーリ -路地-
ハーン・ハリーリの内部は細い路地が入り組んでいて、両側には店やカフェが連なっています。
てきとうに歩いていると迷子になりそうでした。
いろいろなものが売っているので、おみやげを探すならここでじっくりと選んで、安く値切って買うといいです。
掘り出し物が見つかるかもしれません。私は交渉時、胸ポケットにさしていた安い日本製ボールペンを
店主がとても欲しがり、それをあげるととても喜んでサービスしてもらえました。
ナイル川クルーズ
夜はクルーズ船でナイル川のディナークルーズに出かけるのも楽しいです。
約1時間45分程度のクルーズで、ビュッフェ式のディナーとベリーダンスなどのショーが
催されていました。
船の屋上からは、ナイル川の流れとカイロの街並みが見渡せ、とても気持ちがよかったです。
ギザの3大ピラミッド
有名な3大ピラミッドです。エジプトといえばまずこれが思い浮かぶかもしれませんね。
左からクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドです。写真ではカフラー王のピラミッドが
一番大きく見えますが、実際はクフ王のピラミッドが一番大きく、ついでカフラー王、メンカウラー王の
順になります。
ピラミッドの向こう側には、カイロの街が広がっています。
スフィンクス
そしてこちらも有名なスフィンクスです。一説には頭部はカフラー王を模して作られたとか。
しかし今では鼻がもげ、ひげが取られて、だいぶ本来の姿とは変わってしまったようです。
ちなみにひげはイギリスの大英博物館にあるそうです。
スフィンクスの横にはカフラー王の河岸神殿があります。こちらも見学することができました。
ピラミッドとスフィンクス
右がクフ王のピラミッド、左がカフラー王のピラミッドとその手前にスフィンクスがあります。
手前を歩いている人々は、スフィンクスとカフラー王の河岸神殿の観光をしてきた人たちです。