セネガル雑感

(注)記載内容は私が旅した時点の情報です。 現在では記載内容と異なることがあります。

セネガルへのルート

 日本からセネガルの玄関口ダカールへ行くには、パリやリスボン、ミラノ等のヨーロッパの各都市で 乗り継いで行く方法が一般的です。私の場合はパリ、リスボンを経由してダカールに入りました。 ちなみに私の当時のスケジュールは以下のとおりでした。
 成田発 12:45 AF275 パリ着 17:25
  (パリ泊)
 パリ発 15:45 AF1924 リスボン着 17:20
 リスボン発 21:55 TP3139 ダカール着 01:55
この行き方はパリで1泊しなければならず、翌日の出発も午後になり、ダカール到着が深夜という とても非効率なルートですが、パリ-ダカール便が満席だったためこのようになってしまいました。 ポジティブに考えればパリで少し遊ぶ余裕があるということでいいかも。
本来は、以下の行き方がよかったのですが、
 成田発 9:55 AF279 パリ着 14:55
 パリ発 16:30 AF718 ダカール着 21:25
今後、実際に行く際には、もう少し便利なスケジュールで行けるかもしれません。

空港にて

ダカール空港

 ダカール空港は西アフリカを代表する空港ではありますが、規模は小さく迷うことはない思います。 ただターミナルビルやその外側には、発着便に合わせてとてもたくさんの人が雑然といて、アフリカ的な 雰囲気が漂っています。一般の旅行者にとって到着早々タクシーを拾って移動というのはしんどいかも しれないので、特に深夜到着の場合などは送迎を頼んでおいた方が無難です。
 空港内でうろついていると、ヤミ両替屋やホテル斡旋、雑用屋などいろんな人に声をかけられます。 ヤミ両替屋はセーファーフランやカーボベルデエスクード、ガンビアダラシなど複数の通貨の両替ができる ようです。ただしヤミなのでレートは高いと思います(私は利用しませんでした)。
 雑用屋は何か困っていることはないかとか、何かしてほしいことはないかとか言って寄ってきます。 断ると家族を養わなければならないのでとにかく使ってくれといって迫ってきたりしてけっこう 鬱陶しいです。ただしそれほど強引な人や悪質そうな人には私は会いませんでしたが。

両替

CFA通貨

 セネガルの通貨はセーファーフラン(CFA)と言い、他の周辺国でも同じ通貨が使われています。
 空港内に銀行もあるようですが、私が行ったときは深夜で閉まっていたので、 私はホテルで両替をしました。前述のヤミ両替屋はいますが、レートは高いと思うので無難なホテルにしました。
 両替は、日本円から両替できるところもあるようですが、ユーロまたはドルからの両替が無難なようです。
 セーファーフランはセネガルをはじめ、マリやニジェール、ブルキナファソなど周辺国でも使用されているので 数カ国訪れる場合は必要分替えておいてもいいかもしれませんが、それ以外の国ではまず再両替はできないので こまめに両替するほうがいいかもしれません。当然毎回手数料は取られますが。。
 また大きな紙幣を出すと釣りがないと言われることが多いので小額紙幣を混ぜたほうがいいです。
 交換レートは私が両替した当時1ユーロ=635CFA、1ドル=550CFA (2003/12現在、ホテルノボテル)でした。 ちなみにホテル等でのビールの値段は1000CFA前後、ジュース類800CFA前後でした。

入国

 入国にはパスポートと入国カードが必要です。入国カードは入国審査窓口の手前にあります。
 私は深夜のダカール到着だったせいか、入国審査の窓口は3箇所しか開いておらず、けっこうしっかりとチェックするため、 通過するのに非常に時間がかかりました。またお国柄なのか、みんな順番に並ぶということをしないため、 窓口周辺はぐちゃぐちゃの混乱状態なので、ある程度強引さがないといつまでたっても通過できない感じです。 私の時も同じ飛行機で到着した全員がはける前に、新たな飛行機が到着してさらに後ろに人が増えていました。
 ビザについては日本人の場合、不要です。税関はケースバイケースのようですが、私が行ったときには税関らしきものはなく 入国審査が終わったら事実上手続きは終了でした。
 黄熱病予防接種証明書(イエローカード)は一応持っていきましたが、ヨーロッパ便は不要なことが多いと聞いて いた通り、特に提示する場面はありませんでした。
国内交通
ミニバス
 飛行機はセネガル航空が国内各地への便を持っています。各都市間の移動は飛行機が便利です。
 鉄道は私の旅行当時、ダカールからマリのバマコを結ぶ路線のみ運行しているとのことでした。 ただしダカールからティエスなどの近郊都市間とのラインは運行されていたようです。 セネガルからマリへ抜ける旅をされる方は、サハラの大地を実感できる鉄道の旅はお勧めです。
 時間の限られた一般旅行者の移動では、タクシーチャーター等、車の利用が便利かと思います。 セネガルの公共交通手段としてミニバスやタクシーブルースがありますが、一般旅行者では慣れないと 使いづらいと思います。

道路について

 セネガルの道路はダカール市内や一部幹線道路を除いて路面状態は悪いです。 舗装道路でも補修されないため、ところどころに大きな穴や窪みがあって、車は対向車の様子を見ながら うまくそれらをかわして蛇行運転なので、まるでゲーム感覚です。
 幹線道路を外れると未舗装のダート道になりますが、こちらもかなり激しいでこぼこ道だったりして、 ドライバーはなるべく平坦な部分を選んで巧みに走るのでやはりゲーム感覚です。
 交通マナーもあまりよくはないのでレンタカーを借りる場合には慣れないと精神的に疲れそうです。
ショッピング
ゴレ島の土産店
 ゴレ島やケルメルマーケット周辺など、観光ポイントでは露天の土産店が並んでいて アフリカンアートな置物や絵画、アクセサリー、衣装などいろんなものが売られています。
 ただしエジプトなどと同様、基本的に定価がありません。したがってショッピングは店の人と 交渉して買うことになります。最初の言い値の価格は例によってかなり高い金額を言ってくるので、 ここから思いっきり値切って買うことになります。 基本的にはエジプトなどの他の値切り買いの国と同様です。ちなみに私はゴレ島の店でブーブーと 言われる衣類とアクセサリーなどを合わせて購入しましたが、最初の言い値は25000CFAだったのを 交渉して5000CFAで買いました。この値段が妥当なのかはわかりませんが。。
 あとゴレ島の土産物売りはかなりシツコイです。船着場付近で待ち構えていてあとで店に寄れ と言ってきたり、船の中にまで乗り込んできて執拗に商売を始めたりします。
 他の観光ポイントへ行っても土産店はよく屋外にシートを敷いて商品を並べて売っています。 売ってるものはだいたい似たような品揃えでした。やはりその近くを通りかかると声を掛けられ いろいろ説明が始まります。個人的には興味のある物もあったので買ってもいいかとも思ったのですが、 私はザック1つでの旅なので容量的に断念しました。 値切り買いに強い方はここでも存分にパワーを発揮できることでしょう!
子供たち
 ダカール市内ではありませんでしたが、地方へ行くと、いつの間にか子供たちが集まってきて何かくれと手を差し出してきます。 砂漠地帯で車を止めて写真を撮ったり、給油でスタンドに停車したり、または単に散歩していたりと、 あらゆるシーンでどこからともなく子供たちが集まってきてしきりに手を差し出してきます。
 彼らはマニーといってお金をストレートに欲しがったり、私が胸に挿していたボールペンをくれと言ったり とにかく何でも欲しがります。
チリでは子供が寄ってきて、私が持っていたカメラをなかば強引に持っていこうとしたりしましたが、こちらではそんな 強引な子供はいませんでした。