モスクワ雑感

(注)記載内容は私が旅した時点の情報です。 現在では記載内容と異なることがあります。

モスクワへのルート

 モスクワへは日本から直接行くことができます。アエロフロートを利用すると比較的リーズナブルです。 飛行時間はおよそ10時間30分で、日本を昼頃に出発して、モスクワに夕方着くような感じでした。 アエロフロートはヨーロッパ方面へもモスクワを経由して行くことができるので、リーズナブルに ヨーロッパ旅行をする際の交通手段としても選択肢になります。機材も以前はロシア製(ソ連製)イリューシン などを使っていたため、かなり年季が入っていて機内の居住性が悪かったですが、現在では エアバス等が導入されているのでかなり改善されました。
 当時、私が利用したアエロフロート便は、
  成田発 13:00 SU576 モスクワ着 17:25 機材A310
 といった感じです。
 その他、放浪系の旅や時間に余裕がある場合は、行き方として極東ウラジオストクへ飛び、 シベリア鉄道でモスクワへ向かうという方法もあります。有名なロシア号に乗って7日間の鉄道の旅です。 ただ鉄道だけで7日間なので、普通の仕事人にはなかなか日程的に難しいですね。 シベリア鉄道に乗ること自体が旅の目的で、最後、モスクワ観光して飛行機で戻るという感じなら 行けないこともないかもしれませんが。

空港にて
 モスクワの玄関口、シェレメチェボ国際空港は、かつてはさほど大きな空港ではなく、 空港内の雰囲気はどことなく薄暗く寂しい雰囲気の空港でした。場所によっては照明が消され 暗くて気味の悪いようなころもある感じでしたが、改装、増築され、規模も大きくなり、 かつての雰囲気は改善されたようです。

入国

 現在は改装されて異なっている可能性がありますが、当時、機内からターミナルビルへは2階の ゲートから入りました。出発ロビーも2階にあったのですが、ゲートを入ったところと出発ロビーは 壁で区切られていました。ターミナルビルに入ると人の波につられて外周を歩き トランジットカウンターもしくは入国審査に向かいます。
 乗り継ぎの場合はトランジットカウンターが2階のゲート区画にあるので、ここでパスポートと 航空券を見せて出発ロビーに入ります。一方、モスクワ市内へ出る場合には、入国審査等は1階に あるので階段で下に降りるのですが、ここで私はミスを犯し、乗り継ぎの人の流れにのって出発ロビー に入ってしまいました(当サイトのハプニング集参照)。今は大丈夫かと思いますがくれぐれもご注意を。
 ロシア入国の場合、1階への階段を下りたところにまず入国審査があります。 ここではしっかりチェックするので少し時間がかかりましたが、問題なく通過できました。
 入国審査を過ぎると、バゲージクレームがあります。ここで荷物を取って税関を通れば晴れて入国です。 税関は私が前回モスクワを訪れたときは一人一人きびしくチェックされ、 通過にものすごく時間がかかりましたが、今回はスムーズに通過できました。

出国

 入国時にトラブルにあったので警戒して行ったのですが、出国時は迷うこともなくスムーズにいきました。
 セキュリティチェックを通り、チェックインカウンターで飛行機のチェックインをして、出国審査という 流れです。出国審査もしっかりと行われますが、特に問題はありませんでした。 出国審査を通過すると晴れてDFSやバーコーナーなどのあるエリアです。また3階に上がるとオープンスタイル のカフェ等がありました。このカフェがけっこう重宝します。というのもゲートの待合室には多くの椅子が 並んでいるのですが、ここへ入るにはさらにセキュリティチェックを通らねばならず、セキュリティチェック は搭乗時間近くにならないと開けてくれません。かといって待合室に入る前は椅子が意外と少ない。 結果として3階へ上がる階段や人気の少ない通路に座り込んだりしている人がけっこういました。 なので私はカフェでひたすら時間を潰していました。 ただ3階はカフェ等の店以外は薄暗く、人もまばらでした。今はそんなことないと思いますが。。
両替
ロシア通貨ルーブル
 銀行は出発ロビー内および1階到着エリアにありました。私が訪れた当時1ルーブルは約4円 でした。今はおそらく大きく変わっていると思います。基本的には空港内の銀行で両替をする と思いますが、当時はルーブルが不足していて両替できない場合があるなどという話も聞きました。 私は入国時にトラブって両替どころではなかったので、宿泊したホテル「ノボテル」で両替を しましたが、ホテルでの両替は問題なくできました。
 ただ、当時観光客が普通に訪れるようなところではほとんどUS$が使えましたので、 観光スポットを訪れるレベルであれば、US$も持っていればとりあえずそんなに困ることは ない感じでした。
 私もこのときモスクワがメインの目的地ではなかったので、無理に両替する必要はなかった のですが、私は訪れた国の通過をお土産としていたので両替をしました。
クレムリン観光
 クレムリンはモスクワの一大観光スポットにもなっていて入場して観光することができます。 クレムリン内部は政府機関の他にも寺院や博物館などがあります。もちろん現役の政府機関は入れませんが、 寺院や博物館はたくさんの観光客で賑わっていました。国の政治を司る重要な場所が観光スポットとして 賑わいを見せているというのは不思議な感じです。
 ただそれだけに大統領府や国会議場の付近には要所に警備の警官が立っていて監視しています。 クレムリン内の道路を歩く場合にも、歩道から出て本道を歩いたりするとすぐに、 警官がピーッと笛を吹いて注意してきます。また警官を撮影するのはタブーだそうで、警官の 立っている方に向かってカメラを構えると怒られるそうです。最悪の場合フィルムを没収されることも あるそうで、観光スポットと国の中枢が混在している所以かなと思います。
 また寺院等の中に入るにはチケットを購入する必要があります。さらに寺院内部を撮影するには、 カメラチケットを購入して、シールをカメラに貼っておく必要がありました。でもせっかく行ったら やはりカメラチケットも買いますよね。