リスボン雑感
(注)記載内容は私が旅した時点の情報です。
現在では記載内容と異なることがあります。
リスボンへのルート
リスボンへは日本からの直行便がないので、空路で行く場合にはパリやフランクフルト、
ロンドンなどのヨーロッパ主要都市で乗り継ぎとなります。
飛行時間はトータルでおよそ14~15時間でした。経由地によってはそこで1泊しなければならなくなりますが、
パリやフランクフルトなどを経由する場合は当日中に着くことができます。
私は当初、エールフランス航空で、以下のスケジュールで行く予定でした。
成田発 12:35 AF275 パリ着 17:10
パリ発 19:25 AF2124 リスボン着 20:55
しかし実際は、エールフランス便の大幅な遅れで、ルフトハンザ航空に振り替えとなり、フランクフルト経由で
行きました。こちらもなんとか当日中に到着することができました。
ヨーロッパでいくつかの都市を巡る場合は、直行便のある都市で最初に滞在し、その後、リスボンへ
入った方が時間的に効率がいいですね。
空港にて
当時のエスクード通貨
リスボン空港はポルトガルの玄関口となる空港ですが規模はそれほど大きくないので、
空港内もわかりやすく迷うことはなかったです。
入国審査はありませんでした(EU加盟国のトランジット地にてパスポートコントロールを通過するため?)。
税関も特に申告するものがなければ素通りでした。
空港へ着いたらまず両替しないといけませんよね。当時ポルトガルの通貨は「エスクード」で、
日本で両替することはできませんでした。今はユーロなので問題ないですが。
リスボンの場合、空港の両替所のほうが市内よりも手数料が安いと聞いてましたので、空港で両替しました。
ここでは日本円から直接両替が可能です。私が行ったときは1エスクード=約0.6円でした。
出国時、出発ロビーにはギフトショップをはじめいろいろな店がありますが、それほど大きな規模の
ショッピングエリアではありませんでした。また街中の店より幾分高めだったりします。
出国審査はEU加盟国を経由して帰国する場合はありませんでした(ただしトランジット地で
パスポートコントロールを通過する必要があります)。ただチェックインカウンターから搭乗ゲートへ
向かうエスカレータを上ったところに搭乗券の所持チェックがあり、そこを
通過したあとには免税店やコーヒーショップ、バーなどがあって、搭乗まで時間を潰せました。
空港から市内へ
リスボンの空港は鉄道がないため、私はバスかタクシーの2択でした。到着が夜で疲れていたので、バスの路線や時間を
調べてという気になれず、タクシーを選択してホテルへ向かいました。
タクシーは到着ロビーを出たところに乗り場があって次々とやってくるので便利でした。
リスボンのタクシーはメーター料金制で、運転席の横にメーターが着いているので日本と似てますね。
空港から市内中心部まではメーター料金でおよそ1000~1500エスクードでした。
ただしスーツケースやザックなどの大きな荷物を持っている場合、ドライバーが親切にトランクの中に積み込んだり
してくれますが、実は荷物料金を取られます。この料金については後部座席横の窓ガラスに料金表が貼って
あったりして正規の料金とのこと(確か当時300エスクードだったかな)。
また、加えて10%程度のチップの習慣もあるようでした。その辺は日本と違いますね。
(参考)2004年現在、空港からポンパル広場付近までタクシーを使いましたが、荷物料金込みで7.5ユーロほどでした。
ただ中には不親切なドライバーもいて、運転席に座ったまま何もせず、客が苦労して後部座席に荷物を
積み込んだ場合でも、荷物料金+チップを合わせて(しかも多めに)請求してくるドライバーもいました。
市内および周辺交通
各種チケット
Lisboaカード
リスボン市内の移動はタクシーを使わなくても、地下鉄、市電、バス、ケーブルカー、エレベーターなど
の交通機関があるので以外と便利でした。一番利用頻度が高いのは市電かな。市電は市街中心部のロッシオ広場から
バイシャ地区、コメルシオ広場を通り、サン・ジョルジェ城やアルファマ地区さらにはジェロニモス修道院のある
ベレン地区にも通じていて、観光の足として使えました。
ケーブルカーは街中の比較的急な坂の部分に何本かありますが、記念に乗ってみるという程度で、
観光しながら歩いて登っても私はさほど気になりませんでした。もっとも市街中心部のみどころはすべて
散策しながら歩いて回ることも可能です。記念に一度は乗ってみてもいいと思いますが。
郊外へ足を伸ばすなら国鉄です。ただ行き先によって乗る駅が分かれているので、ちょっと下調べが必要です。
ロカ岬へは、ロッシオ駅からシントラ経由で行く行き方と、カイス・ド・ソドレ駅からカスカイス経由で
行く行き方の2パターンがあります。行きはロッシオ駅から、帰りはカイス・ド・ソドレ駅へという回り方も可能です。
またエヴォラ方面へ行くには、テレイロ・ド・パソ駅からテージョ川対岸のバレイロ駅へ船で渡って行くことになります。
市内観光
- バイシャ地区は区画整理されていて歩行者専用道路もあり、のんびり散策しながらショッピングなどするには
よいところです。東京でいえば銀座、ニューヨークで言えば5番街といったイメージかな。
- バイロ・アルト地区は狭い小路が縦横に通り郷愁の漂う町です。このあたりはファドレストランなどの
ナイトライフを楽しむ店が多く集まっています。そのせいか昼間行くとけっこう閑散としていました。
- アルファマ地区は狭い路地が複雑に入り組んでいて階段も多く、地図を持っていないと現在位置を見失いそうでした。
ただしそんなに広い地域でもなく、迷って出られないなんてことはないと思います。ここは非常に生活感が漂っていて、
昔ながらの風景といった感じです。路地に沿って露店が並び野菜などが売られている風景は味があっておすすめの
散策場所です。
- サン・ジョルジェ城は城そのものは特筆すべきものはないですが、リスボンの街の展望スポットとしては最高です。
夕暮れ時は橙色にライトアップされた城とリスボンの街の明かりが美しくお勧めですが閉館時間にはご注意を!
また行き方として市電で行った場合は、サンタ・ルジア展望台の前で降りますが少し歩きます。
バスだと城の入口近くのお土産屋さんが並んでいるあたりまで行ってくれます。
バイシャ地区から行くとずっと上り坂なので、歩くのが苦手な人は市電かバスの利用が便利です。城内にはレストランもあります。
- ジェロニモス修道院やベレンの塔などがあるベレン地区へは、バイシャ地区やコメルシオ広場の前から
2両連結の新型車両の市電で行くのが便利です。ジェロニモス修道院の目の前で止まります。
- 夜、ファドを聞きに行きたいけど、ファドレストランがよくわからない場合、ホテルのフロントにお勧めのレストラン
の手配をお願いするとよいです。ファドレストランはアルカンタラやバイロ・アルトなどの夜の街にあるので、
ホテルからタクシーで行き、帰りも店の人にタクシーを呼んでもらって帰ってくるのが無難です。
ちなみにファドレストランはたいてい夜8時頃から始まり、深夜までやってます。
- REバスターミナルは地下鉄サルダーニャ駅からすぐです。ここは構内の表示やモニターに表示される案内が
すべてポルトガル語で、チケット売場の人もポルトガル語しか話せなかったので苦労しました。
かろうじて案内所にいた人だけが英語が話せました。
ロカ岬観光
ロカ岬
ロカ岬へはリスボンから日帰りで行くことが可能です。バスツアーもあるようですが、
公共交通機関を利用しても手軽に行けます。まず電車でシントラかカスカイスまで行って
そこからバスで行くことになります。私はシントラ経由で行きました。
シントラへはロッシオ駅から行きます。電車はたくさんあり特に時間を調べなくても困らない感じでした。
およそ45分ほどでシントラ駅に着きます。シントラ駅を出て右へ行くと、道沿いにいくつもバス停が並んでいます。
ロカ岬へ行くバス停はちょっと先の方にありました。403番のバスがロカ岬を経由してカスカイスまで行く
バスでしたので、帰りはカスカイス経由というのもいいかもしれません。私は帰りにシントラの街を見たかったので
戻ってきました。ロカ岬へ行くバスは本数が少ないので要チェックです。このバスはけっこう大型なのに狭い道を
くねくねと走り、途中小さな村へも大回りして立ち寄っていきます。それも田舎の村の雰囲気が見れて楽しいです。
ロカ岬は突端に記念碑が一つ建っていて、土産物店件カフェが一軒とツーリストインフォメーションがありましたが、
ツーリストインフォメーションの方は時期のせいなのか閉まっていました。
周囲には散歩道があり、また少し離れた丘の上には灯台もありましたが、岬を見るだけなら30分もあれば十分です。
が、バスは1時間半から2時間に1本しかないので、土産物店のカフェで一休みしながら時間をつぶすことになるかも
しれません。時間を有効に使いたいならバスツアーの方がいいかもしれませんが、こういうのんびりした旅も
私は好きです。