4WDでKangerlussuaqから内陸部に分け入り、内陸氷河までドライブするツアーです。
私が参加したときは料金は450Dkr、10時ころホテルを出発する約4時間半のツアーでした。
はじめは米軍が作った道路を行きますが、途中から道なき道を4WDで激しく走行します。凍てついた川の上、
岩肌の露出した斜面、雪原地帯などをワイルドに走るのはそれだけでもスリリングで面白いです。
途中わずかな草木を食むトナカイや、空軍基地時代の設備、墜落した飛行機なども見られました。
そして内陸氷河の目の前まで行き、コーヒーとビスケットを食べながら休憩したあと帰途につきます。
なお、途中までの道路の脇には地雷の注意を促す標識があったり、軍事施設があったりして戦争の傷跡を
垣間見ることができます。これらは第2次世界大戦当時に敷設されたものだそうです。
こんなところでも戦争が繰り広げられていたんですね。もちろん道路やツアーで走行する場所は安全が確認されています。
荒涼とした風景
冬のグリーンランドの風景です。インランドアイスキャップツアーではこのような所を 4WDで内陸に向けてひた走ります。車から降りるとかなり冷えているので、手袋、耳あてなどの防寒装備は 必須です。
内陸氷河遠景
荒涼とした大地を2時間近く走行すると、やっと内陸氷河がはっきりわかるまでに顔を 出します。写真中央の谷間に白く埋まっている部分がそうです。写真ではわかりにくいのですが実際に見る スケールは壮大なものでした。
氷河の先端
内陸氷河の端の部分です。夏になるとこの氷河が崩れ落ち、溶けて川となって流れるそうです。
また夏はこの周辺も緑で覆われ、崩れ落ちる氷河を見ながらのバーベキューツアーもあるそうで、
これは夏にもう一度来るしかないですね。
こちらも写真ではスケール感がわかりにくいですが、実際は青く澄んで壮大でした。
内陸氷河
やはり写真ではわかりにくいですが、車と氷河の間には谷間があり、その間は数十メートル
離れています。
ここは夏のツアーでバーベキュー会場となるところで、備え付けの椅子とテーブルがありました。
私たちはここで熱いコーヒーとビスケットで休憩です。
帰途の思いがけないアクシデント
壮大な氷河を見た後の帰途、私たちの車は表面の凍てついた雪原地帯をバリバリと音を 立てながら飛ばしていましたが、ついに深い雪にタイヤがはまり立往生です。 結局後ろの車とロープで結び引っ張り出す方法でなんとか難を免れましたが、ともすれば2台ともはまりそうで、 ひやひやしながら事の成り行きを見ているツアー参加者です。ただドライバーは余裕で、 「大丈夫、だめなら無線があるから」と言って笑っていました。
残存する戦争時代の建造物
ツアーでは戦争時代の遺物を見ることができます。道中に見られる地雷原注意の看板といい
周辺にはいたるところで戦争の傷跡が残っているのが印象的でした。
写真の建造物は私には何に使われていたのかわかりませんが、こんな荒涼とした寒々しい大地でも人が
戦っていたと思うと、何か考えさせられます。