エジプト遺跡
ルクソール東岸

 ルクソールはかつてテーベと呼ばれ、新王国時代には首都として大いに栄えた場所です。 ここにはこの時代の王(ハトシェプスト女王、ツタンカーメン王、ラムセス2世等)の遺跡が 数多く残されています。
 ルクソールはナイル川を挟んでその東岸と西岸に分かれています。ルクソールの東岸は かつての都があった場所で現在も町の中心はこちらにあり、そこにはカルナック神殿や ルクソール神殿などの神殿遺跡が残っています。カルナック神殿は市街北部カルナック にある神殿群の総称で、中でも一番大きくこの時代の国家神であるアメン神を奉った アメン大神殿は圧巻です。ルクソール神殿は市街河岸寄りにあるカルナック神殿の 付属神殿で、かつてはカルナック神殿との間約3kmを小型のスフィンクスが建ち並ぶ参道で 結ばれていたそうです。

アメン大神殿前庭

 スフィンクス参道に続く第1塔門をくぐったところにある前庭です。 この先写真中央の第2塔門をくぐると大列柱室があり、その先の第3塔門、第4塔門奥には、 トトメス1世、ハトシェプスト女王のオベリスクが建っています。そのさらに奥に至聖所があります。
 この神殿は歴代の多くの王がかかわり、増築が繰り返されたため、広大で複雑な構造になっています。

アメン神礼拝堂

 前庭にあるアメン神の礼拝堂です。この礼拝堂の両側には、ムート神、 コンス神の礼拝堂がそれぞれあります。私もそうでしたが古代エジプトの神々に詳しくない方は 神々の名前だけ聞いても?かと思いますが、興味ある方は調べてみてください。

大列柱室

 第2塔門をくぐったところにある大列柱室です。ここには中央の通路両側に、 高さ23mの巨柱が12本並び、その両側をかためる高さ15mの柱と併せて計134本の巨柱が 建ち並んでいます。
 各柱にはレリーフが刻まれていて、今でもはっきり見ることができます。 写真は15mの列柱です。

アメン大神殿

 神殿奥から大列柱室方面を見たところです。手前のオベリスクは ハトシェプスト女王のオベリスク、後方大列柱室手前のオベリスクはトトメス1世のオベリスクです。
 撮影場所の左側には聖なる池が広がっています。聖なる池はかつて王や王妃が舟遊びをした場所とのことです。

スフィンクス参道

 カルナック神殿に今も残る羊頭のスフィンクスが並ぶ参道です。
 かつてはこのスフィンクスが南のルクソール神殿まで約3kmにわたって続いていたと思うと かなり壮大な神殿だったことが伺えます。

スカラベ石像

 聖なる池のほとりにあるスカラベの石像です。
 スカラベとはフンコロガシの一種ですが、当時は聖虫として崇められていたようです。
 石像の周りにたくさんの人がいますが、これはこの石像の周りを歩いて回ると幸せになれる という俗信があり、みんな回っているところです。ちなみに何週すればよいかはガイドさんに よって言うことが違うそうです。

ルクソール神殿 -第2塔門前-

 第2塔門前のラムセス2世の中庭です。塔門前の坐像はラムセス2世の坐像で、 その奥には列柱廊が続いています。第2塔門自体はアメンホテプ3世が建てたものです。
 ルクソール神殿は昼間見学したときよりも、夜はライトアップしてことさら 幻想的で美しかったです。

ルクソール神殿 -列柱廊-

 列柱廊はオレンジ色のライトアップを浴びて、とても幻想的な雰囲気が漂って いました。この日は晴れていて夜空の星もはっきり見えて、まるで神話の世界に入ったようでした。 この時間帯に訪れるのもお勧めです。

ルクソール神殿 -巨大な顔像-

 第1塔門の横にある巨大な顔像です。誰の顔か失念しましたがラムセス2世なのかな? ここも後ろの壁面の赤いライトアップと合わさって、とても美しく照らし出されています。