カーボベルデ雑感

(注)記載内容は私が旅した時点の情報です。 現在では記載内容と異なることがあります。

カーボベルデへのルート

 カーボベルデには2つの国際空港があり、ヨーロッパ、アメリカ方面からのフライトはサル島に、 西アフリカ方面からのフライトはサンチャゴ島に到着します。
 日本から行く場合、ノーマルな方法としてはパリやリスボン等のヨーロッパの各都市経由で行く方法です。 この場合はサル島に入ることになります。 私の場合は最初にセネガルを訪れてからカーボベルデに渡りましたのでサンチャゴ島から入りました。
 サル島へはTAP(ポルトガル航空)やTACV(カーボベルデ航空)が、リスボンやパリなどヨーロッパの 主要都市からのフライトを持っています。 リスボンからは所要4時間前後で、毎日フライトがあり便利ですが、たいてい夜のフライトとなりサル島へ 付くのが夜中というパターンが多いです。
 サンチャゴ島へはダカールからですと、セネガル航空やカーボベルデ航空がフライトを持っています。 こちらは所要約2時間半前後ですが、DASH8などのプロペラ機でしたので、定員数が少なく私が行ったときは 混み合っていました。
 季節にもよると思いますが、キャパシティが少ないので短期旅行ではこの区間は事前の予約と再確認が必要かと思います。

空港にて

プライア空港

 プライア空港は小さな空港ですので迷うことはありません。アフリカ方面から到着した場合、 徒歩で空港ビルに入りすぐのところのカウンターで入国審査を受けます。このとき日本人の場合ビザが必要になりますので あらかじめ取得している場合はパスポート、入国カードとともに提示します。入国カードは機内で配られました。
 ビザをあらかじめ取得していない場合、その場で申請用紙に記入してすぐに取ることができました。 費用は当時4900CVEで、これもその場で支払いました。ユーロやドルで支払うことも可能です。 ただし私たちは入管側のビザ発給ミスで出国時にトラブルに合いましたので、事前に取得するかあらかじめ取得するビザの 内容等は確認しておいたほうがいいと思います。
 また私たち同様、その場でビザを取る観光客が何人かいましたので、この場合入国審査には少し時間がかかります。
 税関についてはケースバイケースのようですが、私が行ったときは税関はありませんでした。 入国審査を終えると空港ビル玄関にでます。そこにはたいてい何台かタクシーが止まっていますのでそれで町へ移動できます。

サル空港

 サル空港はヨーロッパからの発着便が利用するため規模はプライア空港に比べて大きいです。 むしろこちらがカーボベルデのハブ空港といえるでしょう。空港内には土産物店や銀行、ちょっとしたレストラン などが揃っています。私がお世話になったCABETURという現地手配会社の事務所もあります。 さらにイミグレーションを通った中には立派な免税店までありました。とはいえそんなに大きな空港ではないので 迷うことはありません。
 空港の外にはタクシーが常時何台も待機しているのでそれで町やビーチなどへ移動できます。

両替

 カーボベルデの通貨はカーボベルデエスクード(CVE)。エスクードといえばポルトガルがユーロを採用する 前の通貨ですが、旧宗主国であるポルトガルの影響がここでも見られますね。
 サル空港内には銀行や両替所があり、ここでユーロやドルなどから両替することができます。 ヤミ両替屋などは見た限りいませんでした。
 私は両替はホテルで行いましたが、ホテルでの交換レートはあまりよくないので、なるべく銀行で 両替をするほうがいいと思います。  私はドルからの両替で、交換レートは当時1ドル=85CVE(2003/12現在、ホテルタラファル)でした。 よく使うのは500,1000CVE紙幣あたりなので、その辺を多く混ぜてもらうといいでしょう。 また、100,50CVE硬貨あたりは非常に使用頻度が高いので、常に用意しておくと便利です。
 ちなみにサル空港のレストラン(といってもカフェテリアのようなもの)でのビールの値段は当時100CVE、 ジュース類80-100CVE、ランチメニュー500CVEでした。
国内交通
 各島間の移動は飛行機を使うのが便利でしょう。カーボベルデ航空が各島へ便を飛ばしています。
 また各島を結ぶシーラインもあり料金は飛行機より安いので、お金はないけど暇はあるという方は 検討してみるといいかもしれません。
 島内の移動は島によると思いますが、サル島の場合はバス等の公共交通機関はなく、もっぱらタクシーになります。 ただしあまり大きな島ではないのでどこへ行くにも最大20-30分もあれば着いてしまいます。 またタクシーはたくさんいて、少しでも乗りたい雰囲気を醸し出しているとすぐに向こうから声を掛けてきます ので、空港や街中などではつかまらないという心配もまずありません。 料金メーターはありませんがブロックごとに料金はだいたい決まっていてボられるということもありませんでした。 空港からサル島の中心地エスパルゴスの町までは当時150CVEでした。
 サンチャゴ島にはミニバスなどの交通手段もあるようですが本数は少ないようです。よって放浪の旅人以外は タクシー利用が主となると思います。サンチャゴ島はサル島に比べて大きいので、効率よく島を巡るにはタクシーチャーターがいいかもしれません。
ビーチ
タラファルのビーチ
 カーボベルデはヨーロッパからのリゾート客が多い国で、多くの島に美しいビーチリゾートが あります。
サンチャゴ島では首都プライア周辺にもビーチはありますが、美しいのは島の反対側 の端にあるタラファルという町のビーチです。ここはプライアから車で2-3時間かかりますが、 その分静かでのんびりしたビーチが楽しめます。
 サル島には島の南端にあるサンタマリアという町のビーチが有名で、エメラルドグリーンの 美しいビーチが広がっています。この町にはリゾートホテルも何件か立ち並び、街中には土産物屋や カーボベルデミュージックを聞かせるレストランなど観光客向けの設備が整っています。 それだけに町行く人もヨーロピアンがたくさんいます。
 他のほとんどの島にもビーチがあり、ヨーロッパからの観光客はサル島で飛行機を乗り継いで 思い思いの島へ旅立っていました。