北京雑感

(注)記載内容は私が旅した時点の情報です。 現在では記載内容と異なることがあります。

北京へのルート

 北京は日本からも近く中国の首都でもあるため交通は至って便利です。成田からは毎日フライトが あるほか、関空など国内各地の空港からもフライトがあって気軽にいける感じです。 所要時間は成田から北京までおよそ4時間でした。
 航空会社も上海へ行ったときは、中国東方航空を利用しましたが、北京へはJALを利用して行きました。 他にもANAや中国国際航空など、選択肢が多く便利ですね。
 ちなみに私はJALの以下の便で行きました。安さ重視か、マイルを貯めたいかなど、目的に応じて決められます。

 JAL 781便 成田10:40 - 北京13:40

空港にて
 北京首都国際空港は現在1999年に新設されたターミナルを使用しており、近代的なきれいな空港でした。

入国

 私が行った当時は、入国には以下の書類が必要でした。
  ・パスポート
  ・ビザ(パスポートにシールで貼られる)
  ・検疫申告カード(機内で配布される)
  ・入国カード(機内で配布される)
 機内からターミナルビルへ入ったらまずエスカレータにて3階に上がります。そして長い動く歩道 のある通路を表示にしたがって歩いていくと、最初に検疫が出てきます。 ここでは検疫申告カードを係官に渡して通り過ぎます。なお検疫申告カードは機内で配られるので、 到着までに記入しておきます。用紙は中国語と英語で併記されていて、一般的事項を記入するだけです ので特に困ることはありませんでした。
 検疫を過ぎると次は入国審査です。入国審査の列は日本と同様、外国人用と中国人用の列が ありますが、いい意味で適当で私が行ったときには外国人用の列が混んでいたせいか、付近にいた 係官に中国人用の列でもいいよと言われました。言われたままに中国人用の列に並んで入国審査を 通りました。そのためかどうかわかりませんが、入国審査もいたって簡単で、特に何も聞かれず、 ただパスポートにスタンプが押されただけでとてもスムーズでした。
 入国審査が済んだら、次は長いエスカレータで1階に降ります。バゲージクレームを経て税関を通り抜け れば出迎えの人々でひしめき合う空港ロビーへと出ます。税関は一応係官はいましたが素通りでした。

出国

空港管理建設費チケット
 中国からの出国は以下の書類が必要になります。
  ・パスポート
  ・ビザ(パスポートにシールで貼られる)
  ・出国カード(往路の機内で配布される)
  ・空港管理建設費チケット(窓口で90元支払って入手)
 出発ロビーはターミナルの2階になります。
 出国時には窓口で空港管理建設費(空港利用料のようなもの)を支払い、写真の領収書 (チケット)を受け取ります。ちなみに費用は私が行った当時90元でした (元は使い切らずにこれだけは最低とっておく必要があります)。
 その後ゲート(税関)でパスポート、航空券、空港管理建設費チケットを見せてゲート内 に入ります。すると飛行機のチェックインカウンターがあるので、搭乗する航空会社のカウンター で搭乗手続きをします。
 搭乗手続きが済んだら次は出国審査ですが、こちらも簡単で特に何も聞かれずスムーズに 通過できました。制限エリア内には免税店などの店もありますのである程度の暇つぶしはできます。
両替
中国通貨
 両替は空港内の銀行やホテル等でできます。レートはどこで換えてもほとんど同じだとの ことでした。空港から市内への足としてタクシーやバスを使う場合には、とりあえず空港内の 銀行で換金する必要があるでしょう。
 2001年当時のレートは、1元約15円でした。元の1/10に角、さらにその1/10に分という 通貨単位もあります。もっとも観光客が出入りするような場所では元以外はほとんど目にすることは ないと思います。それに観光客向けのお店では日本円が使えたりするところも多いです。
 中国には以前、主に外国人の利用する外貨兌換券と国内で流通する人民幣がありましたが、 外貨兌換券は廃止され人民幣に統一されたとのことでした。かつての人民幣は徹底的に使い古された ボロボロの紙幣が多かったようですが、新紙幣(写真左上の20、100元)に移行しつつあり、 札もけっこうきれいでした。
 写真右下は外貨兌換券1角、その上が人民幣2角、中央のコインは分コインです。
ショッピング
 当時、中国は物価が安いという印象でしたが、観光客の出入りするような店については決して安く はありませんでした。(上海で地元の人に案内してもらったときには、その安さに驚いたものですが)
 例えば友諠商店(主に外国人向けのお土産屋さんのような店)では、牛乳飴の お菓子1袋日本円換算700円、直径3cm大くらいの猫目石(キャッツアイ)の置物日本円換算1000円など、 値段的には日本と大差ありません。その他観光客が出入りするお茶工場でもウーロン茶をはじめ、 杜仲茶やジャスミン茶など実にいろんなお茶が売っていましたが、値段も日本円換算で1袋数千円して いました(アゾレス諸島のお茶工場で買った緑茶や紅茶のほうがよほど安い!)。
 地元の人の出入りするようなお店に行けば、あらゆるものの値段もグンと安くなります。 ただし地元の人の店では日本語はおろか英語も通じないことが多いので、買うときは筆談をしたりと ちょっと苦労します。逆に観光客向けの店ではほとんどのスタッフが日本語OKだったりします。
 私的には観光客向けの店には興味のあるものがほとんどなく、かつ高いので、可能であれば地元の店 で苦労して買うほうがよっぽど楽しいかったです。
 それと観光客向けの店のスタッフはどこも非常に商売熱心です。少しでも商品を眺めているとすぐに 近寄ってきて説明をはじめ、それ以降は店内にいる限りずっと付いて回っていちいち説明してくれます。 しかも少しでも興味のあるそぶりを見せると、これ買いますか?と言って決断をせまり、悩んでいると 大サービスで5個買えば1個おまけをつけると言って購入を迫ってきたりします。 それでいて値引き交渉にはあまり応じてくれませんでした。もっともエジプト感覚でけっこうな値引き を要求してみたんですが。
万里の長城観光
 北京からもっとも手軽に行ける万里の長城観光として八達嶺に行きました。駐車場から長城入口 までは少し歩くのですが、その間には土産物店が軒を連ねているところがあり、お店の方々は どこの国も変わらずやはり商売熱心でした。
 また道を歩いているとワゴン車が近寄ってきて扉を 開けしきりに乗れ乗れと(たぶん。。)行ってきます。これは多分入口まで客を乗せていくことを 商売にしている人だと思います。シナイ山登頂でもラクダで途中まで乗せて行ってくれる商売が ありましたが、同じようなものでしょう。いくらくらいするのか気になりますが、入口までは 上り坂ですが歩いても15分程度なのでたいしたことはありません。
 長城入口付近にはお店がいくつかあります。店の人の商売熱心さは相変わらずです。 パンダのぬいぐるみをかぶった人などもいて手を振ってくれたりしますが、ディズニーランド 感覚で一緒に写真を取ったりすると、店の人が走ってきて金を要求されたりします。 また長城内にもラクダがいて思わずカメラを向けると取るなと制止されたり、 お金を要求されたりします。このへんもエジプト観光と似てるところがあります。
 北京の冬は寒く私が行ったときは-4度前後でしたが、万里の長城は山なのでさらに寒いです。 せっかく行ったならやはり長城の上を歩きたいので冬は防寒対策が必要です。 また場所によってはかなり勾配のきついところもあるので、歩きやすい服装で行ったほうがいいです。