珍道中

シアトル・タコマ国際空港!
 うとうとした眠りから目覚めふと窓から外をのぞくと、はるか下の方に広々とした大地が広がっています。 とうとうアメリカ大陸にやってきました。しばらくして機内アナウンスとともに飛行機は下降し、シアトル・タコマ国際空港に着陸です。時刻は朝7時過ぎ、アラスカへの乗り継ぎ便は午後の便なので、まだかなり時間があります。
 私「どうしよう。すごい時間がある。街まで行こうか」
 T氏「しかしまだ朝早くて店も開いてないだろうし、もし遅れたりしたらまずいしなぁ」
 私「じゃあ、タクシーで回ってもらおうか」
 T氏「そりゃ、かなり金がかかるんじゃない」
 私「確かに」
ということで、私たちはひとまず空港内のカフェに入って一休みすることにしました。みるとそこにはうまそうなバーガー類や、サンドイッチなどがメニューに並んでいます。機内食でそれなりに腹は満たされていたものの、今のところ調子のいい私たちはすぐに食欲が沸いてきます。さっそくバーガーを注文し、ビールを取ってレジへ向かいます。レジで金を支払おうとしたら、レジ係のおばさんに、
 おばさん「パスポートを見せてくれる?」
 私「えっ、このカフェは免税でもしてくれるの?」
 おばさん「いや、未成年にはアルコールは売れないんでね」
なるほど、つまり我々が未成年に見えたわけか!うーむ。うれしいのか、悲しいのか。。。
 バーガーとビールで腹ごしらえをした後は、空港内をいろいろと徘徊してみることにします。暇に任せて、空港ビルの外に出てみたり、ショップをのぞいたりして時間をつぶしました。しかし、十分歩き回って時間がたったかなと思っても、こういうときは時間がたつのは遅いものですね。私たちは歩き疲れて搭乗ゲート付近の椅子にどかっと腰をおろします。するとお互い機内ではあまりよく眠れなかったこともあってか、まもなく恐ろしい眠気が襲ってきました。
 私「はっ!やばいやばい。2人とも眠ってしまったら、まずい。交代でちょっとづつ眠らないか」
 T氏「ああ、それはいい案だ。ちょっと眠すぎる」
ということで、交代で眠ることにしたんですが。。。
 私たちはあまりに眠すぎた!はたと気づくと2人ともが寝入ってしまい、しばらくの間意識が飛んでいました。いかん、2人とも眠ったらいかん!と思いつつもまた意識が向こうの方へ。そんな感じで、眠気と戦いながら(実際はこっくりこっくりしながら)、気がつくといつのまにか周りには人が集まり、もうすぐ搭乗時間になっていました。念のため貴重品をチェックし、異常のないことを確認するとほっと一安心。しかし海外での(しかも空港での)無用心な行動には気をつけねばと反省です。
アラスカの玄関、アンカレジへ
 シアトルでの長い待ち時間を経て、ようやくアンカレジに到着したときには、あたりはもう暗くなっていました。会社での雑談でふと思いたったのが始まりで、とうとうここまで来てしまった!感激!そう思いながらうきうきした気分で到着ロビーに入ると、早速手配した送迎のドライバーと会うことができました。空港の外に出ると、その冷たい空気と半ば凍った雪だらけの地面に、アラスカを実感します。感動!
 送迎車には私たちの他に、同じ飛行機で到着した数人の日本人旅行者が乗っていて、それぞれの宿泊先ホテルまで送ってもらいます。各ホテルで1人、また1人と降りて、私たちのホテルでも他に1人、旅人が降りました。
 私たち「こんにちは、お一人で旅行ですか」
 旅人「ええ、そうです。そちらはお二人ですか」
 私たち「そうなんですよ。このホテルは日本人は我々3人なんですかね。そうだ!我々はこの後食事に行くんですが、よかったら一緒にどうですか?」
 旅人「ええ、喜んで」
ということで、後でロビーで待ち合わせて、食事に出かけることにしました。
 部屋へ入るとそこはとても広く、どう見ても普通のツインルームではありません。豪華な角部屋で、通常の部屋の2倍くらいの広さはあります。えっ!えっ!何これ?でももうお金は払ってあるし、いいほうに転んだんだから、まあいいか!そこで一息ついた後、先ほどの旅人とロビーで落ち合い、夜の街へと繰り出しました。
 街中は寒いせいか人通りはほとんどなく、橙色の街灯があたりを照らしてはいましたが、ネオンなどが少ないためか、どことなく暗い雰囲気です。ろくに調べもせず出てきてしまったのでレストランの場所もわからず、いろいろ歩き回ったあげく私たちの宿泊先とは別なホテルのレストランに入りました。ピアノの生演奏のある雰囲気のよいレストランで、食事をしながら旅の話で盛り上がります。
 旅人「。。。というわけで、極地域を中心に回っているんですよ」
 私たち「いいですねぇ。私も極地域にはとても興味があるんですよ。次はグリーンランドやスバールバル諸島にも行きたいと思っているんです」
 うまい酒に心地よい音楽、それに楽しい話。アラスカ最初の夜は、和やかに過ぎて行きます。
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